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お客様のために働く悲劇

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「お客様のために、お客様の笑顔が、」

聞き飽きるほど企業がよく掲げる言葉だけれど、最近とても良くないと思うことがある。

 

私が勤める会社は顧客対応は徹底している方だ。

クレームには速やかに対処し、担当した既契約者の情報は責任を持って把握し、まめな挨拶を欠かさないため、リピーターも多い。

 

しかしこの「お客様の満足」を実現する陰では、日々怒声が飛び交っている。

 

「そんなこともわからないのか!」

「いい加減にしろ!」

「当たり前だろ!」

「自分で考えろ!」

 

最早皆、お客様のためではなく、怒声を免れるために無難な対応をとっている。

 

 そうして型にはまった対応を覚え業績を上げるようになった社員は、見事クレーマーへと進化を遂げる。

取引先の対応に至らない点があるときに、それを一切適当に流すということができなくなるのだ。

 

今まで自分が散々怒鳴り散らされてきたからだろうか。

半人前の対応で許される他社の人間を見ては世の中理不尽だと言い、嫉み、それでも自分の対応の素晴らしさを誇示し、相手にもそれを要求し続ける。

素晴らしい営業マンであり、友達にしたくない人No.1である。

 

これがひどくなると、自分の過ちを指摘されても認めなくなってくる。

本人の尺度では自分こそ完璧な営業マンであり、他人には欠点が多いが自分は絶対に完璧なのである。

そしてなまじ社内では成績をあげるので、誰も止めない。

 

人はなぜ働くのだろう。 

そこそこの金と引き換えに短気になった営業マンたちを見て、少なくともそこに豊かな人生はないと、私は思う。

 

 

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